前回記事の後編となります。
こちらの記事では、日本人が英語の発音を苦手としている理由と子音24個の発音方法をお伝えしました。
まだお読みでない方は、この記事を読む前に下のリンクをクリックしてくださいね。
今回はその後編、母音編です。
- 英語の発音に自信がない
- 英語の発音がいつまで経っても上手くならない
- どうしても日本語っぽい発音になってしまう
- 外国人に伝わらない
このような悩みをお持ちの方も、こちらの記事を読めば
- 日本人が英語の発音が苦手な理由が分かる
- 外国人に一発で分かってもらえる発音になる
- 正しい英語の発音が分かり、これからの練習に生かせる
ようになります。
それでは参りましょう。
もくじ
英語は母音がとても多い言語です。
日本語の5つにくらべ、英語には全部で22個の母音があります。
そのうち一般的に使用されているのは19個なので、今回はその19個をご紹介していきます!
英語の母音には日本語の「あいうえお」と全く同じ音はないので、前編と同様に英語を英語の音として捉えられるように矯正していきましょう。
口や舌の筋力トレーニングだと思って、無意識のうちに発音ができるようになるまで繰り返し練習してください。
[ ɑ ]
目一杯口を開け、日本語の「ア」よりも2倍くらい大きく開けるイメージ。
のどの奥で共鳴させて響かせるようにしましょう。
box [ bάks ]
hot [ hάt ]
[ æ ]
[ a ] と [ e ] の中間の音。舌を前に出して発音します。
cat [ kˈæt ]
stamp [ stˈæmp ]
[ ʌ ]
のどの奥から短く出す「ア」の音です。
短めにキレよく発音するのがコツです。
cut [ kˈʌt ]
luck [ lˈʌk ]
[ ɔː ]
口の中の空間をいっぱいに開き、低い音で「オー」と響かせる音です。
ゆで卵を口の中に入れたようなイメージを持って発音してみてください。
low [ lóʊ ]
ball [ bˈɔːl ]
[ iː ] と [ i ] と [ e ]
この3パターンの舌の位置は同じ、口の開け方で音が変わります。
単語例はそれぞれ母音だけを変えたものになりますので、何度も聞いて比較してみてください。
口を一番閉じ気味にしたのが [ iː ] です。
唇を横にキュッとひっぱって発音してください。
舌の前半分の上の部分と口の天井のすき間を特に狭くして発声します。
beat [ bíːt ]
seat [ síːt ]
日本語の「イ」から「エ」の中間くらいの口の開け方です。
舌の前半分の上の部分と口の天井のすき間を狭くして発声します。
bit [ bít ]
sit [ sít ]
一番口を開いた状態で音を出します。「エ」が70%、「イ」が30%ぐらいのイメージです。
bet [ bét ]
set [ sét ]
[ uː ] と [ u ]
[ uː ] も [ u ] も、唇を前へつき出して丸めて発声します。日本語の「ウ」よりもさらに唇をまるめ、とがらせて緊張させながら声を出します。
舌の奥を少し盛り上げて、口の天井とのすき間を狭くしてください。
fool [ fúːl ]
pool [ púːl ]
[ uː ] よりも唇をゆるめて発声します。舌の奥を少し盛り上げて、口の天井とのすき間を狭くしてください。
full [ fˈʊl ]
pull [ pˈʊl ]
[ ai ] と [ ei ] と [ ɔi ]
「アィ」、「エィ」、「オィ」のようにはじめの[ a ] 、 [ e ] 、 [ ɔ ] の部分を強く発音します。
「ィ」は軽くうしろに添えるようなイメージです。
これら3つの母音は次に紹介する[ au ] ・ [ ou ]とあわせて2重母音と呼ばれます。
単に2つの母音を連続して発声するのではなく、1つの音色が変化するようになめらかに発音する意識をしましょう。
buy [ bάɪ ]
bite [ bάɪt ]
bay [ béɪ ]
bait [ béɪt ]
boy [ bˈɔɪ ]
boil [ bˈɔɪl ]
[ au ] と [ ou ]
カタカナで書くと「アゥ」、「オゥ」のようにはじめの[ a ] 、 [ o ]の部分を強く発音します。
「ゥ」は弱くうしろに添えるようなイメージです。
vow [ vάʊ ]
town [ tάʊn ]
vote [ vóʊt ]
toe [ tóʊ ]
[ ɚː ]
舌を奥から水平に持ち上げて、舌の上に狭い空間をつくります。
そして舌の上にできた狭い空間に「ウー」と「アー」の中間の音を強く響かせましょう。
アメリカ英語にとても多く出てくる、重要な音です。
日本語には似た音がないので、これが上手くできるとあなたの発音が一気に英語らしくなりますよ!
bird [ bˈɚːd ]
early [ ˈɚːli ]
[ ɚ ]
[ ɚː ] を短く発音した音です。
舌を奥から水平に持ち上げて、舌の上に狭い空間で、「ウ」に近い「ア」の音を響かせましょう。
air [ éɚ ]
your [ jɚ ]
[ ɑɚ ]
[ ɑ ] から [ ɚ ] になめらかに移行する音です。
大きく開いた口を閉じながら、舌を持ち上げて [ ɚ ] の音をなめらかにつなげます。
car [ kάɚ ]
star [ stάɚ ]
[ ɔɚ ]
[ ɔ ] と [ ɚ ] をなめらかに連続して発音する音です。
唇を丸くして口の空間をひろげて [ ɔ ] の音を長めに出します。
そのまま次第に口を閉じ気味にしていき、舌を持ち上げて [ ɚ ] の音を出しましょう。
door [ dˈɔɚ ]
fork [ fˈɔɚk ]
[ ə ]
日本語の「エ」の形に口を開け、弱く「ア」と発音するあいまいな音です。
「ア」「オ」「ウ」の中間のような音なので『あいまい母音』とも呼ばれます。
about [ əbάʊt ]
and [ ən(d) ]
お疲れ様でした。
前・後半にわたり、英語の発音記号を説明してまいりました。
それぞれの違いを意識しつつ、発声練習はできましたでしょうか。
なかなか地味で、単調な練習かもしれません。
それでも英語の正しい発音を身につけることができれば、これからの英語学習に大変役立つのです。
しっかりと『英語を英語で』理解できるようになるので、日本語と英語を行ったり来たりすることがなくなり英語に対するストレスが少なくなります。
今後の実践練習でさらなるステップアップを目指すためにも、ぜひ発音・単語と文法で基礎を固めておいてください。
単語の覚え方について、下の記事で詳しく説明していますので宜しければご一読ください。
最後までお読み頂きありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう。