「TOEICリスニングが速すぎてついていけない!」を克服する勉強法5選

学習者ぴよ
学習者ぴよ

TOEICを受けてみて、ぼくはリスニングが苦手だと感じたよ。

スピードについていけなくなって、「今どこを話してるんだっけ?」とパニックになったんだ。


それがなければもっと良い点が取れたんだけど…。

ひげさん
ひげさん

TOEIC受験者のほとんどが「リスニングのスピードが速すぎて聞き取れない!」と、一度は実感したことがあるのではないでしょうか。


かつての私もそのひとりでした。

スピードについていけず、パニックになる経験はつらいですよね。

学習者ぴよ
学習者ぴよ

ひげさんでもそんなときがあったんだね! 

ひげさん
ひげさん

えぇ、特に長時間のリスニングを必要とするPart3とPart4で速さについていけなくなるはずです。


この記事では「TOEICリスニングが速すぎると感じている方にオススメの勉強法」を紹介していきます。

こんな方に読んでほしい

・TOEICリスニングが速すぎてついていけない
・TOEICリスニングでパニックにならない方法を知りたい
・TOEICリスニングのスピードに慣れる方法を知りたい

さて、記事を書いている私ですが、学生時代のスコアは500点台でした。

そこから独学で学習をつづけ、最新スコアは今年(2021年)2月に受けたときの975点です。

リスニングは満点(495点)を獲得しています。

ですのである程度参考にしていただけるかと思います。

それではいきましょう!

「TOEICのリスニングが速すぎる!」と感じてしまう3つの原因

TOEICのリスニングで話されるスピードは160~180wpmと言われています。

wpmとは”words per minute”の略。つまり「1分間に読まれる単語数」で速さを表したものです。

CNNなどのニュースで司会者が話すスピードが180~200wpm程度なので、TOEICよりも1.1倍程度速いということです。

ちなみにネイティブが話す日常会話のナチュラルスピードは200~220wpm程度。

TOEICのスピードで「速すぎる」と感じてしまうと、ニュース番組やネイティブとの会話にもついていけなくなってしまうということですね。

さて、「TOEICのリスニングが速すぎる」。つまり「音声を聞き取れない」と感じてしまう原因はなんでしょうか。

以下3つが挙げられます。

それぞれ詳しくみていきましょう。

単語・フレーズの知識が不足している

TOEICの音声が聞き取れない原因のひとつは、出題される単語やフレーズの知識が不足していることです。

私たちは「そもそも知らない単語やフレーズは聞き取れない」ように出来ているからです。

たとえばスワヒリ語やヘブライ語など、なじみのない言語を相手が話していても私たちの脳は意味を認識しませんね。

いわばただの雑音として処理するのです。

それと同様「知らない単語やフレーズ」は意味を取れていないため、聞き取れない現象が起こります。

ただやみくもに英文を聞いていれば、リスニングが上達するわけではないというわけですね。

ですので、まずはTOEICに出題される単語・フレーズをしっかり覚えましょう。

発音が的確ではない

TOEICの音声が聞き取れない原因のふたつめは、発音練習が不充分であることです。

TOEICのリスニングに発音は無関係のように感じられるかもしれませんが、おおいに影響するのです。

知っている単語やフレーズのはずなのに聞き取れないことが、リスニングではよくあります。

その場合、聞き取れない原因は「自分が思っている発音と実際の発音にズレがあるから」です。

英語の正しい発音を知り、自分で発音出来るようになればその単語やフレーズは必ず聞き取れます。

そのためにはTOEIC頻出の単語・フレーズを覚える際、実際に声にだして練習してみると良いでしょう。

ネイティブが発音した音声を聞きながら、あわせて自分でも発音するのがベストです。

英語特有の発音について自信のない方は、こちらの記事で発音記号ごとに練習してみることをおすすめします。

発音に特化した『英語耳』などの教材で練習して、基礎をかためるのもひとつの手段ですね。

リエゾン・リダクション

ネイティブが英語を発音するとき、リエゾンやリダクションという現象が起こる点も付け加えておいたほうが良いでしょう。

こちらも「知っている単語やフレーズのはずなのに聞き取れない」要因のひとつとなるからです。

リエゾン音同士が繋がる現象のことで、リンキングとも呼ばれます。

たとえば

  • one of them 「ワノブゼム」
  • What are you doing? 「ワラユドゥイン?」
  • tell him 「テリム」

のような発音になることが挙げられます。

一方リダクションは英語特有の「音の脱落」のことです。

たとえば

  • moment 「モーメン」
  • but 「バッ」
  • Take care 「テイッケア」

といった発音になるのが、リダクションの主な例ですね。

どちらも英文を聞く量を増やし、自ら発声することで自然と身についてきます。

現在聞き取れていないからといってあせらず、しっかりと練習を重ねていきましょう!

音と意味が頭の中で合致していない

TOEICの音声が聞き取れない一番大きな原因が、「音と意味が頭の中で合致していない」ことだと思っています。

「音と意味が頭の中で合致していない」とはどういうことか。

リスニングをしていて「音は聞き取れているのに、意味が頭に全然入ってこない」というご経験はないでしょうか。

つまり

英語音声 → 脳が意味を理解する」 スピードよりも、「音声が流れていく」スピードが速い

ためについていけなくなるのです。

単語や発音の基礎をかためて「音さえ聞き取れれば、英語は聞き取れるはず」と考えている方が意外に多いようですが、実は「意味をつかむ」ことのほうが、ずっと難しいのです。

対策としては、聞く英文の量を増やして慣れるしかないですね。

量をこなすうちに、「英語を英語のまま理解する脳の神経」が太くなっていくイメージです。

未舗装路を毎日通っているうち道ができるように、回路を太くしていくのです。

とにかく地道な努力が必要で、すぐに身につくものではありません。

しかしあなたの努力は、けっしてあなたを裏切りません。

毎日少しずつ継続しているうちに必ずブレイクスルー(飛躍的に成長を感じるとき)はやってきます。

ひげさん
ひげさん

ちなみに私にとってのブレイクスルーは「今まで聞き流すだけだったCNNのニュースが、意味を理解しながら聞き取れていることに気付いたとき」。そこからリスニング能力は飛躍的に改善しました。


あなたにもこの感覚を経験していただきたいです!

「TOEICリスニングが速すぎる!」と感じる学習者におすすめの勉強法5選

リスニング音声が聞き取れない原因は、なんとなくご理解いただけましたでしょうか。

ではその原因をふまえて、どのような対策をしていけば良いのか。

おすすめの方法を5つ紹介させていただきます。

それぞれ詳しくみていきましょう!

倍速の音声を日常的に聞く

「TOEICのリスニングが速すぎる」と感じる学習者に対してもっともオススメできる方法が、普段からリスニング音声を倍速で聞く習慣をつけることです。

つまり普段から高速の音声を聞き、負荷をかけておくことで本番のスピードが遅く感じるということですね。

マラソンの「高地トレーニング」をご存知でしょうか。

標高の高い場所でトレーニングすることで負荷をかけ、通常の状態を楽に感じさせる。そんなイメージです。

では、TOEICリスニングの音声を速くする方法を紹介します。

公式問題集4以降であれば、付属のCDがなくても音声のダウンロードが可能になりました。

audiobookのサイトから、シリアルナンバーを入力することで音声をダウンロードできます。

無料登録後、スマホの場合はアプリのダウンロードが必要となります。

こちらが再生画面です。

左下の「1倍速」をクリックすると、

こちらの画面になります。

カーソルを移動させることにより、0.1倍速単位で変更可能です。

私は通勤時間を利用し、1.5倍速でリスニングをしていました。

速すぎても何を言っているか分からなくては練習にならないので、それくらいが丁度良いと感じました。

自分が聞き取れるか聞き取れないかのギリギリのスピードでリスニングすることで、脳にほどよい負荷がかかります。

もちろん継続的なトレーニングが必要ですので、スキマ時間を見つけて上手に取り込んでいきましょう。

速いスピードの英文を聞き込むことで、あなたの英語力は飛躍的に向上するはずです。

ぜひ「本番のスピードが遅く感じる!」という感動を味わってください!

問題文の先読み → 回答 のリズムを身につける

Part3やPart4は特に、問題文の先読みをしていないとスピードについていけずパニックに陥りがちです。

問題文の先読み → 回答 は一定のリズムでこなしていく必要があるので、そのリズムを自分のものにしていきましょう。

具体的な流れは以下となります。

Part3 の説明文(イントロダクション)が流れる

1~3の問題文に目を通す(余裕があれば選択肢にも目を通し、何が問われるかをザっと予測する


会話が流れる

1~3の解答をする(選択肢に軽くチェックだけしておき、あとでしっかりとマークする)


1~3の問題文が読み上げられる
次の(4~6)問題に進み、問題文を先読み

というリズムを作れるようになる練習をしましょう。

これができるかできないかで、100点以上の差になるのではないかと思います。

なぜこのリズムが大切かというと、先読みをしておくことで、解答に必要なところだけを集中して聞くことができるからです。

TOEIC900点を超えるようなレベルの学習者でも、質問が読み上げられてから回答を選んでいてはついていけなくなります。

「先読みができなくなるくらい考えるのであればその問題はあきらめ、次にすすむ」くらいの意識でいた方が良いですね。

ひげさん
ひげさん

一度リズムが崩れると、立て直すのがほんとうに大変ですよね。

リズムを戻すため、時にはあきらめも必要となります。

英語を英語のまま理解するクセをつける

英語を聞いて日本語に変換したうえで理解するのでなく、英語のまま理解するクセをつけていきましょう。

TOEICで高得点を取れる学習者は、ネイティブ同様に英語を聞いて英語のままイメージを浮かべています。

いちいち日本語に変換していてはタイムロスにつながるからです。

私たちもなるべく英語のまま理解することを意識しながら勉強し、スコアアップを目指しましょう。

英語を英語のまま理解するとはつまり、「英語脳」を手に入れること。

詳しくは下の記事で紹介していますが、英語脳を身につけるために有効なのが音読トレーニングです。

音読をすることで、英語を「英語の語順のまま」理解するクセをつけられるようになるのです。

ぜひ実践してみましょう。

ディクテーション(聞き取った英文を書き起こす)

リスニングの精度を劇的に上げる効果があるのがディクテーションです。

ディクテーションとは「聞き取った英文を書き起こす」練習法。

先ほどの「音と意味が頭の中で合致していない」という話にも共通するのですが、英文を聞き流すクセが染み付いてしまっていると「意味を理解しながら音声を聞く」のが難しくなります。

つまり「音は聞き取れているのに、意味が頭に全然入ってこない」という状態ですね。

ここで効果的なのがディクテーションです。

意識的に一字一句を丁寧に聞き取ることで、リスニングの精度がアップします。

TOEIC Part1やPart2の短い英文を使い、書き起こす練習をしてみてはいかがでしょうか。

きっと想像以上に疲れる作業ですが、効果はバツグンですよ。

ディクテーションについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

シャドーイング(流れる英文を追いかけて発音する)

インプットだけでなく、アウトプットも同時に出来てしまうのがシャドーイングの利点です。

シャドーイングとは流れる英文を「影のように」追いかけて発音する練習方法。

先ほど紹介した方法で公式問題集の音声を1.5倍にしたものを使い、シャドーイングを練習してみましょう。

こちらも効果は絶大です。

最初はなかなか大変かもしれませんが、私はこの練習を繰り返していたおかげで本番の音声は遅く感じましたし、ネイティブとの会話にもついていけるだけの脳の回転の速さを手に入れたと思っています。

シャドーイングについてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、ご興味ある方はチェックしてみてください。

まとめ:TOEICリスニングを制して、コミュニケーション力を上げよう!

今回は、「TOEICリスニングの音声が速すぎる」と感じる原因と対処法について紹介してきました。

いかがでしたでしょうか。

TOEICはまだまだ入口にすぎず、ネイティブの会話はもっとスピードが上がります。

とはいえビビらないでも大丈夫です。

一瞬でできるようにはなりませんが、効果的な方法は確実に存在するからです。

もちろん、かなりの努力と時間が必要になりますが、リスニングは英語学習の基本。

相手が何を言っているのかが分かれば、あとは何とかなるのです。

ぜひ、今回紹介した勉強法を実践し、速い英語にも対応できるリスニング力を習得していってください!

TOEICの目安となる点数別で、レベルと対策について徹底的に解説した記事はこちらです。

TOEIC受験を控えている方の力になれれば幸いです!

ひげさん
ひげさん

最後までお読みいただきありがとうございました!

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