ひげさんの指導のおかげで、TOEIC600点が取れたよ!
でもまだまだ上を目指したいんだ。次は何を目標にすれば良いかな?
ぴよさん、素晴らしいです! おめでとうございます。私は信じていましたよ。
次の目標はぜひ、730点にしてみましょう。
なかなか難しいスコアですが、将来英語を使う仕事に就きたい方の目安になるといわれています。
600点台からのレベルアップを目指しましょう!
730点かぁ…。すごく高い壁のように感じるけど、頑張ってみるよ!
その意気です!
- TOEIC 730点のレベルや難易度を知りたい
- TOEIC 730点を取るための勉強法やポイントを知りたい
- TOEIC 730点を取るためのおすすめ参考書を知りたい
- なかなか700点の壁を超えられない
記事を書いている私ですが、学生時代のスコアは500点台でした。
最新スコアは今年(2021年)2月に受けたときの975点です。
ですので、つい最近まで学習者の立場でした。
500点台から900点台まで上げるプロセスについての知識は熟知していると自負しております。
TOEIC730点へのスコアアップをめざしている方は、この記事を参考にして勉強に取り組んでみてくださいね!
それではまいります!
もくじ
TOEICの概要をもう一度おさらいしておきましょう。
通常、年に10回の試験が開催されます。
2021年現在コロナの影響でイレギュラーになっているので、年間テスト日程で確認してみてください。
2021年3月に開催されたTOEIC L&Rテストの平均点は607.8点でした
(TOEIC公式 平均スコア詳細より)。
上の表はスコア区分の割合を表しています。
745点以下は全体の76.3%で、695点以下は全体の67.1%だと分かります。
TOEICは5点刻みなので、730点以上は、全体の約25%となりますね。
つまりTOEICで730点以上を取れるのは、受験者の4分の1であることが分かりました。
充分に「上位レベル」であると言えるでしょう。
多くの企業が730点を採用要件のひとつに挙げていますし、730点を英語試験の免除や出願要件の一部にしている大学も多数あります。
標準以上の英語力を持っていることの証明となり、就活や転職で役に立つのは確かです。
ただし、TOEIC600点から730点へ伸ばすのは、多くの学習者にとって大きな壁になるといわれます。
それもそのはず。
730点を取るには200問のうち、実に約155問正解しなければなりません。
得点率は77.5%となり、「10問のうち約8問は正解しなければならない」という計算になります。
なかなか高いハードルに思えてきますね…。
とはいえ「正しい勉強法」を知っていれば充分に実現可能な目標ですので、一緒に乗り越えていきましょう!
TOEIC730点レベルを他の資格に当てはめると、以下のようになります。
- 英検 2級~準1級
- TOEFL:85~90点
- IELTS:5.5〜6.0
上記の試験にはライティングとスピーキングがあるため一概に「全く同じ」とはいえませんが、客観的にみて同様の評価をされるということですね。
TOEICの公式ページにて、スコア730点の英語力は以下のように表現されています。
”通常会話は完全に理解でき、応答も早い。話題が特定分野にわたっても、対応できる力を持っている。業務上も大きな支障はない。正確さと流暢さに個人差があり、文法・構文上の誤りが見受けられる場合もあるが、意思疎通を妨げるほどではない。”
また、
・どんな状況でも適切にコミュニケーション可能な素地がある
・誤りもあるが、業務において支障はない
とも表されています。
私がバックパッカーだった頃がちょうど730点レベルだったのでよく覚えているのですが、おおよそこの通りであったと感じます。
コミュニケーションについて追記すると
- 海外旅行で使う英会話はほとんど問題ない
- 1対1の会話であれば何とかやっていける
- 3名以上を相手にすると、スピードについていけず発言のタイミングがつかめない
- 会話の内容は理解できているが、意見を求められると上手くまとめられない
といったところでしょうか。
TOEIC600点台までに感じていたストレスが徐々になくなってくる一方で、英語を自由に操れないというモヤモヤもぬぐえない時期となります。
とはいえ周りからは「英語ができる人」として扱われるので、相応の自信は芽生えているはずです。
また、就職・転職サイトの求人には英語力の応募要件として「TOEIC730点以上」を掲げている会社も多くみられます。
英語レベルの目安となるTOEICスコアを公開している企業を例として挙げると
- Amazonのカスタマーサービス TOEIC700点以上
- 住友商事 中途採用 TOEIC730~800点
- 日産自動車 新卒採用 TOEIC730点
などとなります。
外資系企業など特に英語を使用する職種では、応募要件の入口が730点以上となる印象ですね。
こちらの表は「現在のTOEICスコアから目標スコアを達成するまでにどの位の勉強時間が必要か」を示しています。
横軸の数字がスコア、その下の〜hrsというのが達成するために必要な勉強時間です。
たとえば、
200点から300点へ100ポイント上げるには、100時間が必要
800点から900点へ100ポイント上げるには、400時間が必要
ということですね。
スコアが上がるほど必要時間が増えていくのが分かります。
現在のスコアが500点である場合、700点を取得するには約550時間の勉強が必要です。
1日3時間の勉強を半年という計算ですね。
スキマ時間を利用して、コツコツと毎日続けていきましょう。
ただし始めから「1日3時間勉強するぞ!」と意気込んでしまうと続きません。
「1日5分でも良いからとにかく毎日続けよう」くらいの気持ちで充分です。
- 通勤通学の電車内
- 休憩時間
- 就寝前
など、毎日少しずつ。スキマ時間をフル活用していきましょう。
人間は現状維持を好むので、新しい習慣を取り入れるためにはハードルを上げすぎない工夫が必要です。
こういった『英語学習を習慣として継続する方法』については、下の記事で詳しく紹介していますのでご参照ください。
TOEICで730点を取るためのポイントとして、以下3つが挙げられます。
それぞれ詳しく説明していきます。
苦手パートをなくす
TOEIC730点を目指すためには、苦手パートをつぶしていく必要があります。
前回の記事で、Part 1・2・5 は比較的スコアアップをしやすいとお伝えしました。
600点を目標とするのであればそこに注力すれば良かったのですが、TOEIC730点を目指すからには難関とされるPart 3・4・6・7 の攻略が不可欠となるのです。
長文のリスニングと、長文読解の技術を伸ばす練習を積み重ねていきましょう。
いずれにしても一朝一夕では身につきませんので、あせらずじっくりと進んでいくことが大切です。
強弱をつけて読む
重要なポイントとそうでないポイントの見極めが重要です。
TOEICのリーディングは「時間との戦い」であり、いかにスピーディーに問題をこなせるかが勝負となるからです。
TOEIC730点レベルの受験者でも、リーディングパートを最後まで終わらせられる方は少ないはず。
つまり時間内に終わらせることができれば、730点を獲得できる可能性は大いに広がるのです。
問題文のうち重要ではない箇所は流し読みをして、正解に直結するような箇所を素早く探すテクニックを身に着けることがスコアアップに直結します。
それはリスニングでも同じことが言えます。
すべてをしっかりと読もうとするのではなく、強弱をつけて読む練習をしていきましょう。
点数を上げるためのテクニックを駆使する
TOEICで730点を目指すため、少しでも点数を上げるテクニックを身につけましょう。
なかには「テクニックに頼るのは邪道だ!」と怒るタイプの人もいるのですが、私の考えではテクニックも試験の一部です。
取り入れることで点数アップが期待できるのであれば、知っておいたほうが得策なのではないでしょうか。
そのテクニックとは、たとえば
- 使用する筆記用具はできるだけ濃い鉛筆を使う
- リスニング中は回答用紙に少しだけマークし、あとでまとめて塗りつぶす
- 冒頭のイントロダクションのとき、リスニングの問題を先読みする
などです。どれもささいな技術ですが、数十点分の差として表れる可能性もあります。
もちろん試験規約に沿った範囲で、自分に合ったものを取り入れてみてください!
ではここから、具体的な勉強法についてお伝えしていきます。
TOEIC600点を取るために必要な英語学習には、大きく分けて以下の3つのパートがあります。
- 単語
- リスニング
- リーディング
それぞれ詳しくみていきましょう。
TOEIC730のための単語学習
TOEICの勉強をする上で、語彙力を伸ばしておくことはとても大切です。
なぜなら単語が分かれば、文章の大まかな意味は理解できるからです。
TOEICで730点を取るには、約8,000語の単語を覚える必要があるといわれています。
現在の日本教育では
中学3年間で約1,200~2,400語
高校3年間で約4,000語
の単語を学習します。
8,000語の単語を身につけるには、さらに語彙を増やさなければいけないことが分かりますね。
TOEICでは、大学受験や英検ではあまり出てこない単熟語が問われます。
- increment 悪天候の
- adjacent to 隣接した
- acclaim ほめたたえる
など、普段あまり目にすることはなくてもなぜかTOEICでは頻出する表現を優先して覚えていきましょう。
また、TOEICの単語学習を進めていくうえで重要なのが「言い換え(パラフレーズ)」です。
パラフレーズはTOEICで頻繁に使われます。
Part3.4、Part7で特に多いのですが、パラフレーズとはつまり「同じ意味でも違う単語/熟語/表現で言い換えられている」ことがよくあります。
たとえば
- free と complimentary (無料の)
- attendees と participants(参加者)
- exhibition と fair(展示会)
などはどれも頻出。
そのような言い換えを見つけられるかどうかで、スコアに大きな差がでてきます。
単語を覚えるコツは「毎日たくさんの単語に触れる」こと。
単語は一度覚えてもすぐに忘れてしまいますが、毎日復習することで忘れにくくなるのです。
おおよその意味が分かれば解ける問題が増えたり、選択肢を絞り込めたりします。
そのためにまずは、反復することが大切です。
- 1冊の単語帳をくり返して使う
- TOEIC頻出単語を中心に覚える
ことを意識して学習していきましょう。
TOEIC730のためのリスニング学習
TOEICで730点を取るためのリスニング学習としては、「毎日英語を聞いて慣れる」ことが何よりも大切です。
- 通勤時間
- 休憩時間
- 就寝前
など、耳が空いているときにはいつでも英語を聞くくらいの習慣づけをしましょう。
また「英語を英語で理解する」能力を身に付けておくと非常に有利です。
英語を語順のまま理解し日本語を仲介させないことで、試験のタイムロスを防げるのです。
つまり『英語脳』を手に入れること。
英語脳については下の記事にまとめていますので、ご興味があればチェックしてみてください。
TOEICテストでは、Part1からPart4までがリスニングセクションとなります。
比較的点数を取りやすいのはPart1とPart2ですが、730点を目指す場合Part3・Part4 の対策を徹底しましょう。
なぜなら、得点しやすいパートの正答率を上げるのには限界があり、そしてPart3.4やPart7のような難易度の高い問題を正答出来るようになることこそが、TOEIC730取得のカギとなるからです。
出てくる単語がおおよそ決まっているように、Part3・Part4にも傾向と対策があります。
今から見ていきましょう。
Part 1 は写真描写問題。
1枚の写真を見ながら、流れる4つの短い説明文のうち最も的確に写真を描写しているものを選ぶ問題です。
実際に例題を解いてみましょう。下の再生ボタンを押してみてください。
答え:D A woman is plugging a power code into an outlet.
Part 2 は応答問題。
ひとつの質問や文章に続き、対応する3つの応答の選択肢が流れ、最も的確な答えを選ぶ問題です。
こちらも実際に例文を解いてみると分かりやすいかと思います。
質問: How well does Thomas play the violin? 答え:B Oh, he’s a professional.
流れるのはすべて1文ずつなので、比較的短く、聞き取りやすいものが多いのが特徴です。
ポイントとしては、5W1Hを意識しながら聞くことです。
5W1Hとは「What」「Where」「When」「Who」「Whose」「How」。
先ほどの例題でも、How が聞き取れるかが問われていました。
こういった問題は毎回かならず出題されるので、特に文頭に集中して聞いてみましょう。
Part 3 は長めの会話文問題。
ふたり、もしくは3人の話者による会話を聞いて、3つの設問に答えるパートです。
少し長いですが、こちらも例題を聞いて設問を解いてみましょう。
一度で聞き取れなければ、何度聞きなおしても大丈夫です。
No. 35 Where do the speakers work?
(A) At a hotel
(B) At a department store
(C) At a restaurant
(D) At a call center
No. 36 What does the man ask about?
(A) How many people have applied for a promotion
(B) If a manager is in the lobby
(C) Whether a position is available
(D) When new shifts will be assigned
No. 37 What does the woman say the man should be prepared to do?
(A) Handle customer complaints
(B) Work within a budget
(C) Get to know local clients
(D) Work evening hours
答え:No.35 A
No.36 C
No.37 D
一度置いて行かれると、ついていくのが難しくなりますね。
分からない単語に出くわしたからといって考え込まず、流れている会話に集中するのがコツです。
Part 4 はスピーチやアナウンスなど、ひとりの話者によるナレーションが流れる説明文問題です。
こちらも例題を解いてみましょう。
No. 74 What kind of business does the speaker work for?
(A) A restaurant
(B) A supermarket
(C) A furniture store
(D) A fitness center
No. 75 Why does the speaker assign extra work to the listeners?
(A) A deadline is approaching.
(B) A staff member is unwell.
(C) Many customers are expected.
(D) Equipment needs to be unpacked.
No. 76 What does the speaker ask listeners to tell customers about?
(A) New business hours
(B) Discount cards
(C) A special dish
(D) A holiday sale
答え:No.74 A
No.75 B
No.76 C
どちらのパートにおいても、質問文を読む⇒回答するというリズムをつかむことが大切です。
一度聞き逃してしまうと、パニックになりやすいのがこのパート。
冷静に問題文を先読みし、キーワードとなる単語を読み取るテクニックを練習しましょう。
たとえば先ほどのNo. 75では、先に選択肢に目を通しておくことで
「なぜ従業員は普段以上の仕事をする必要があるのか」という理由をあらわす表現を待ち構えることができるのです。
そして問題文で has a cold (風邪をひく)と表現されていたのが回答では unwell (具合が良くない)と言い換えられていたことにお気付きでしょうか。
これがパラフレーズです。
TOEIC730のためのリーディング学習
Part5からPart7までがリーディングセクションです。
TOEIC730点を目指す人が抱える問題は、実はかなり明確です。
それは、時間がないということ。
ですのでTOEIC730点のための勉強は、速く正確に解くことを意識することが大切です。
そのために
- 英文の構造を覚える
- 重要ではないところは流し読みする
- 該当箇所を素早く探すテクニックを身に着ける
といった練習を積み重ねましょう。
TOEICで高得点を取る人は、みな本文を全部しっかりと通読しているわけでありません。
問題文には重要な箇所とそうでない箇所があります。
強弱をつけて読めるかどうかが明暗を分け、結果的に点数へと直結するのです。
では、こちらも例題を解きながら出題形式をみていきましょう。
Part 5 は短文穴埋め問題。
空欄のある文を完成させるために、4つの選択肢から最もあてはまるものを選ぶ問題です。
No. 102 Jamal Nawzad has received top performance reviews ——- he joined the sales department two years ago.
(A) despite
(B) except
(C) since
(D) during
答え:C Jamal Nawzad さんは2年前に営業部門に配属となって以来、最優秀の成績評価を得ている。
まず、この問題では品詞を問われていることに気付く必要があります。選択肢の品詞を考えてみましょう。
(A) despite → 前置詞
(B) except → 前置詞 or 接続詞
(C) since → 前置詞 or 接続詞
(D) during → 前置詞
となります。
文章を見てみると、空欄の前後はそれぞれ文となっているので、空欄には接続詞が入ることが分かります。
したがって、 答えはBかCに絞られます。
そこで意味をみてみましょう。
Bは「~であることを別にすれば」、Cは「~して以来」となり、文意が通る C が正解となります。
このように品詞を問われる設問や、語彙を問われる設問が30問つづきます。
一問一問にとらわれ過ぎるとPart 7 にまわせる時間が足りなくなるので、できれば1問につき20秒ほどで答えていくように練習しましょう。
分からない問題に出くわしたら考えすぎずに諦めて、次にサクッと進むことも大切です。
Part 6 は長文穴埋め問題。
長文の中に空欄が4つあり、それぞれにあてはまるものを選択肢の中から選ぶ問題です。
No. 131
(A) interest
(B) interests
(C) interested
(D) interesting
No. 132
(A) develop
(B) raise
(C) open
(D) complete
No. 133
(A) After all
(B) For
(C) Even so
(D) At the same time
No. 134
(A) Let me explain our plans for on-site staff training.
(B) We hope that you will strongly consider joining us.
(C) Today’s training session will be postponed until Monday.
(D) This is the first in a series of such lectures.
答え:No.131 C
No.132 A
No.133 D
No.134 B
空欄の前後を見れば解ける設問がある一方、文脈をふまえて解く設問もあるのがやっかいです。
とはいえ基本的にはPart 5 と同様の練習をこなしていければ問題ないです。
Part 7 は長文読解問題。
TOEIC試験のなかでもっとも難関とされるパートです。
ひとつから3つまでの資料を参照し、設問に答えていきます。
Questions 152-153 refer to the following text message chain.
No. 152 What is suggested about Mr. Bach?
(A) He has been to Kansai more than once.
(B) He currently works in Beijing.
(C) He is on a business trip.
(D) He works for Fly Right Airlines.
No. 153 At 12:15, what does Mr. Otani mean when he writes, “Sure thing”?
(A) He has confirmed the arrival time of a flight.
(B) He is certain he will be able to find a parking place.
(C) He agrees to wait at the door near the customs area.
(D) He knows Mr. Bach must pass through customs.
答え:No.152 C
No.153 C
このように、近年はスマートフォンでのテキストのやり取りといった形式でも出題されます。
次々に新しいテクノロジーを取り入れて、アップデートしていくTOEIC。
私が今年(2021年)受けた試験では、drone という単語も出て驚きました。
Part 7 の対策はいくつかあるのですが、今回はそのうち3つを紹介します。
・文法対策をする
TOEICで問われる文法知識のほとんどは、中学校で学習する範囲です。
基本的な文法知識があいまいな方は、ひと通り復習しておくことが大切です。
・難しい問題は捨てる
730点を目標とする場合、80%程度を正解する必要があるとお伝えしました。
言いかえれば全問正解する必要はないということ。
しかし私たちはテスト中、意地になって1問1問しっかり解こうとしてしまうものです。
特にリーディングパートは時間との勝負ですので、難易度の高い問題を捨てる覚悟が必要です。
それは普段問題集を解くときにも
- つねに時間を意識して
- 難しいと感じた問題は捨てて
- 前の問題を引きずらず、次の問題に集中する
といった練習をすることが大切です。
・スラッシュリーディングを用いて精読する
Part7の長文読解で活用できるスキルが、スラッシュリーディングです。
スラッシュリーディングの効果は主に以下の3つです。
- 英文の構造が理解できる
- 英文を語順のまま理解できる
- 読むスピードが速くなる
文構造を理解すれば、文章の細かい意味まで読み取れるようになります。
スラッシュリーディングを用いた長文読解については、下の記事で紹介しているのでご参照ください。
リーディングを時間内に終わらせられない理由はなんでしょうか。
それは、返り読みをしていることが原因だと考えられます。
返り読みとは、同じ文章を何度も行ったり来たりする読み方のこと。
英語を英語の語順のまま理解する力が不足しているため、スムーズに意味が取れないので何度も読み返してしまうのです。
私も以前はそうだったので改善するのは難しいことは理解していますが、なるべく行ったり来たりせずに左から右へ、スムーズに読み進める練習をしていきましょう。
そのためには新聞やニュース記事、小説などの長文を日ごろから読む習慣をつけることが有効です。
ではここから、私自身が使ってきて本当に良かったTOEICの教材を紹介していきます!
730点を目指すのにはもちろん、さらに高い目標を掲げるときにもそのまま使える参考書を厳選いたしました。
公式TOEIC Listening & Reading 7
TOEICで730点を取るため、何よりもやり込んでいただきたいのが、公式問題集です。
この一冊にしっかりと取り組むことで、試験の傾向と対策を学ぶことができるからです。
TOEICで高得点を目指すのであれば、避けては通れない公式問題集。
むしろTOEIC730点を目標にするなら、この一冊をじっくりとやっておくだけで、対策は他にやる必要はないと言っても良いのではないでしょうか。
税込み3,300円と高価ですが、その価値は充分にあります。
こちらはTOEICを運営している会社が出版した問題集で、本番と同じナレーターの音声を使用しています。
基本的に最新の問題集がもっとも実際の試験に似ているとされるため、なるべく新しいものを買いましょう。
2021年5月の現時点では7まで出版されています。
公式問題集の使いかたですが、一度「力試し」に解いてみて終わり! …ではあまりにももったいない。
一度解いてみてからが本番です。活用例を紹介します。
① 採点をする
不正解の問題だけでなく、根拠なく正解した問題も解説を読んで理解するようにしましょう。
正解の選択肢だけでなく、他の選択肢も「なぜ正解ではなかったのか」まで深掘りしていくとなお良いです。
② 意味がつかめなかった単語の意味を調べる
TOEIC公式問題集に出てくる単語は頻出のものが多いです。
分からない単語を分からないままにしないように、意味をチェックしましょう。
③ ディクテーションする
Part 5 のような短めの英文を使い、ディクテーションをしてみましょう。
音同士のつながり(リンキング)や音の脱落(リダクション)を聞き取ることに慣れ、リスニングの正確性を高める効果があります。
④ シャドーイングする
本番と同じナレーターの音声をシャドーイングすることで、TOEIC独自のリズムやスピードを体に覚えさせることができます。
また、英語を英語のまま理解でき、英語の語順のとおりに前から理解できるようになります。
⑤ 音読する
Part 7 の長文を音読するのも、ひとつの有効な練習方法です。
こちらも「英語を英語のまま理解できるようになる」メリットがありますし、発声した自分の声を聞くことでリーディングだけでなくリスニングの相乗効果も期待できるからです。
⑥ 再度問題を解く
①~⑤が終わったら、再度問題を解いてみましょう。
「回答や配置を覚えてしまって正確な点数が出ないのでは?」という疑問が浮かぶかもしれませんが、覚えてしまっても良いのです。
それだけTOEICの形式が浸透しているということですし、繰り返すたびに同じ問題文でも異なるアプローチで臨めることに気がつくはずです。
繰り返すうちに苦手なパートが判明していくので、自分に足りない部分を補うように勉強していきましょう。
…と、一冊の問題集で出来ることはすべてやるくらいの意気込みで、フル活用させることが大切です!
【直前対策】『2カ月で攻略TOEIC(C)L&Rテスト730点!』
2ヵ月ほどの短期間で、730点を達成したい方にはこちらがおすすめです。
1日20~30分の学習で、無理なくスコアアップを目指すためのヒントが凝縮されています。
各パート理想の時間配分や攻略法、目標正答数が分かりやすくまとめられているのも嬉しいポイントです。
【単語】TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ
TOEIC単語教材の定番とされるのが、金のフレーズです。
短期間でTOEICの点数を上げたいとき、出題されないジャンルの単語を覚えていても時間のムダになってしまいますね。
集中して頻出の単語を覚えることで、最短でTOEICの点数を上げることができるのです。
TOEIC600〜990点を目指す学習者向けの単語帳で、TOEICに必要な単語がレベル別に1000以上載っています。
この単語帳に載っている単語は、すべて今までのテストで出題されたもの。
そのためこの1冊で、頻出単語をしっかりと勉強することが可能です。
【文法】一億人の英文法
TOEICにおける文法の学習は、一億人の英文法がオススメです。
全編にわたり会話口調で書かれているため、とても読みやすい参考書なのが特徴。
英文法が持つイメージを大切にして丁寧に解説しているので、ネイティブが日常的に使っているのと同じような感覚を学ぶことができます。
また絵やイラストが多く使われているため、より理解しやすくなっています。
【Part 5.6 対策】TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
Part 5とPart 6の対策は、これ一冊で充分! と言えるほど充実した教材です。
Part 5と6は、文法や単語知識があればすぐに解ける問題が多いです。
要するに「知っている」か「知らない」かが大きく左右します。
とにかく知識を積み上げることが、スコアアップにつながるのです。
実際に私はこの『でる1000』を何周もやりこんで、今年の試験に臨みました。
この教材によって何点アップしてもらえたのでしょうか。感謝してもしきれないような素晴らしい教材です!
TOEICで730点を目指す学習法とオススメ教材についてお伝えしてきました。
まずはTOEIC試験の形式に慣れていったうえで、じっくりと身のまわりの英語環境を整えていきましょう。
世の中にはたくさんの勉強法や役に立つ参考書があるため、決して私が紹介した方法だけが正解だということはありません。
しかし、どの勉強法・参考書を選ぶにしても、必ずやらなければいけないことがあります。
それは、毎日勉強を継続するということです。
継続することが一番難しいのですが、逆にいうと継続さえすれば目標達成はできます。
とはいえ多くの日本人にとって英語は、日常生活で頻繁に使う言語ではありません。
どうしても自分ひとりで勉強するのが難しいという場合には、スタディサプリなどのパーソナルコーチを利用するのもひとつの手です。
もちろん、お金がかかってしまうのですが、お金をかけることでやらなければいけないというプレッシャーをかけることができます。
どうしてもひとりだとサボってしまう、勉強がはかどらないという方は利用するのがオススメです。
それでは、TOEIC730点を目指してがんばりましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!