この前、同僚が英語を喋っているのを見たよ。
そしたらね、普段はボーっとしたやつなのにすごくカッコよく見えたんだ。
英語が話せる人がカッコよく見えるのはなぜなんだろう?
ぼくも英語ができればモテるようになるのかな?
そうでしたか。
ぴよさんも、もう少し勉強を頑張ればあと一息ですよ!
確かに『英語が話せる = カッコいい』というのはよくあるイメージですね。
実際のところはどうなのか、深掘りして考えてみましたので紹介します。
- 英語が話せる人がカッコよく見えるのはなぜなんだろう? と思っている
- 自分も英語ができるようになってモテたいと思っている
- 自分に自信をもつために、英語がペラペラになりたいと思っている
もくじ
結論から申し上げますと、英語が話せる人はちょっとだけカッコよく見えます。
世間の声をいくつか拾ってみました。
確かに『英語を話せる ⇒ カッコいい』という図式があるようですね。
では、こちらの動画を観てみてください。
小島よしおさんが外国人の対応を英語ではじめた途端、スタジオから「カッコいいー」という声が上がっています。
あなたはどのように感じましたか?
きっとその人の意外な一面に奥深さを感じたり、一目置いた感覚になるのではないでしょうか。
では、彼が英語を話したときになぜ「カッコいいー」という声が上がったのでしょうか。
この声が台本どおりで演出だとしても、なぜ
英語を話せる ⇒ カッコいい というイメージに直結するのでしょうか。
その理由を3つ挙げます。
- 他の人と違うと思われる
- コミュニケーション能力が高いと思われる
- 精神的な強さがあるように思われる
といったプラスアルファの効果を、周りの人に与えることができるからです。
それぞれ具体的に説明していきます。
1. 他の人と違うと思われる
人は自分にない能力を持った他者に、憧れや尊敬の感情をいだきます。
要するに、『人にできないことをしている人はかっこいい』という感情です。
この感情は、心理学的にも立証されているのです。
それが『希少性の原理』です。
希少性の原理は、下記のように説明されています。
人が欲している量(需要)に比べて利用できる量(供給)が少ないときそのものの価値が高くなる、または高く感じる心理的な現象のこと。
希少性の原理を立証する実験で有名なのが、クッキーを用いた実験です。
動画で分かりやすく説明したものがあったのでご覧ください。
社会心理学者のステファン・ウォーチルが以下の実験を行いました。
実験内容:瓶の中に入ったクッキーをグループAとグループBの被験者にそれぞれ食べさせ、その味の感想を言ってもらう
グループA:人数に対し、十分な量のクッキーを食べてもらった
グループB:人数に対し、少量のクッキーを食べてもらった
結果:グループAよりもグループBの被験者たちのほうが、食べたクッキーに対して高い評価をした
まったく同じクッキーを食べたにもかかわらず差が出たのは、希少性の原理が関係しているといえます。
英語の需要は年々高まっているとはいえ、まだまだ話せる人は少数派ですね。
『人にできないことをしている』⇒ 希少性につながり、先ほどの動画では「カッコいいー」という感想が出たのではないでしょうか。
2. コミュニケーション能力が高いと思われる
英語を話せると、コミュニケーション能力が高いという印象を相手に与えます。
なぜなら英語という強力なコミュニケーションツールを得ることで、交友の幅が広がるからです。
英語が話せれば、世界の5人にひとりと会話することが可能となります。
カリフォルニア大学の研究によると、グループでいる人は単独でいる人よりも魅力的に映る傾向が高いそうです。
英語により交友の質と幅を大きく広げること。
それにより人を魅力的に、カッコよく見せるということが出来るというわけです。
3. 精神的な強さがあるように思われる
英語をマスターするまでに継続させた、努力やメンタル・行動力に対してカッコよく感じる部分もあるのではないでしょうか。
英語を習得するために必要な時間は3000時間といわれています。
並の努力では、ペラペラになれないことは想像できますね。
実際がどうかはさておき、目標に向かって努力し続け、結果を出しているというイメージがあるのでしょう。
さて、ここまでは世間が思う『英語を話せる ⇒ カッコいい』のイメージについてお伝えしてきました。
では実際に英語が話せる立場からすると、どうなのでしょうか。
手前味噌で恐縮ですが、私は一応英語が話せるほうです。
英語の会議に出席していて発言した時など、「私、今ちょっとカッコいいかもしれない」と思うことは正直あります 笑
英語に関しては任せておけば良いという信頼を得られ、「ひげさんの英語は流暢でカッコいいなー」と言われることもあります。
前章の『コミュニケーション強者と思われる』というのはあまり当てはまっていないと思いますね。
ひとりで行動するのが好きですし…。
ただ、英語ができる立場からすると『英語が話せる』というのはそこまで特別ではないというのが正直な感想です。
継続さえすれば、誰でも話せるようになります。
英語を習得するために必要な時間は3000時間といっても、学生時代に1000時間弱は学習済。
大変な努力をしてきた感覚はほとんどなく、英語を使って好きなことを続けてきたというだけです。
私がこのサイトで繰り返しお伝えしているのが『英語は誰にでも、楽しみながら学習できる』というメッセージです。
なにも特別なことはありません。
英語が話せればモテるのか? という疑問は一概には答えられませんが、英語が話せるぶんだけチャンスが広がることは確かです。
なぜなら
- 英語が話せることで自信が高まる
- 日本人だけでなく、外国人にも対象がひろがる
- 希少性の原理がはたらく
からです。
人は自分にない能力を持った他者に、憧れや尊敬の感情をいだきます。
ただし、結局は
- 相手の気持ちを考えられる人 や
- その場の状況を考えて行動できる人
が異性にも同性にもモテるのでしょう。
英語が話せる上でさらに
- やさしさ
- おもいやり
など、人間として重要な要素がある人が好印象を得て、結果的にモテるのでしょう。
英語が話せることは単なるスキルのひとつです。
英語を話せる人がカッコよく見えるのはなぜカッコよく見えるのか? を、心理学と経験の両面から考察してみました。
いかがでしたでしょうか。
「英語を習得するためには継続が大事」というのは、何度も申し上げていることです。
では継続するためのモチベーションは、どこからやってきてどうやって持続させるのか。
それは「英語が出来るとカッコいいから」「異性にモテたいから」という単純なもので、何ら構わないのです。
動機がなんであれ、そこから継続をし続けてスキルを手にするためには熱意やエネルギーが不可欠です。
その過程を経てひとつのことを成し遂げたとき、結果的に人間的にも大きくなったあなたはカッコよくなっていることでしょう。
今後の学習に役立てていただけたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!