ぴよさんは英語のスラングについて、どう思いますか?
スラングかぁ…。
なんか下品な言葉だったり、流行の言葉だったりっていうイメージかな。
ネイティブじゃない僕なんかが使うと、白い目で見られたりしそうで怖いな。
そんなことはありませんよ!
実はスラングには種類があって、我々学習者がカジュアルに使えるものもあればビジネスシーンでも使えるものもあります。
本日はそんな英語のスラングについて、知識を深めていきましょう!
・英語スラングとは何かを知りたい
・英語スラングの種類と例文を知りたい
・ビジネスシーンで使える英語スラングの例文を知りたい
・英語スラングを勉強する方法とコツを知りたい
もくじ
英語スラングとは、通常とは異なる非公式な表現方法のひとつです。
その表現は地域や年代、社会的背景などによって異なる使い方をされ、さまざまなバリエーションがあります。
よりカジュアルな雰囲気を出すことができるため、日常会話や音楽・映画などでも頻繁に使われるのが特徴です。
したがってスラングの使い方や意味を理解することは、表現を深める上でも我々にとって大きなメリットとなります。
ただしスラングは非公式な表現方法であるため、初心者にとっては使い方が分かりにくいですね。
学校教育では英語のスラングを習う機会があまりないため、英語力は高いのにリアルな英会話に苦手意識を抱いている人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では英語スラングの基礎知識から使い方、勉強法までを解説していきます。
英語スラングの種類
英語のスラングには、地域や社会的背景によって異なる種類があります。
代表的な種類としては、以下が挙げられます。
・アメリカンスラング
・ブリティッシュスラング
・オーストラリアンスラング
たとえば、アメリカンスラングのひとつである「cool」は「かっこいい」という意味で使われます。
また、ブリティッシュやオーストラリアのスラングで「bloke」は「男性」という意味で使われます。
興味があったり、馴染みのある地域のスラングから覚えていっても良いですね。
英語スラングには様々な種類がありますが、基本的には以下のように分類されます。
・略語:「LOL(Laughing Out Loud)」、「OMG(Oh My God)」、「FYI(For Your Information)」など。
・短縮形:「pic(picture)」、「app(application)」、「comp(computer)」など。
・比喩:「break a leg(頑張ってね)」、「hit the books(勉強する)」、「in a nutshell(要するに)」など。
・スラング的表現:「wanna(want to)」、「gonna(going to)」、「ain’t(am not、is not、are notの否定形)」など。
聞き覚えのある表現もあるのではないでしょうか。
なかには「これってスラングだったの?」というほど一般に浸透したものもありますね。
日常会話でよく使われるスラング
会話のなかでよく使われる英語スラングとしては、「cool」「awesome」「chill」「dude」「screw up」「hang out」などが挙げられます。
ひとつずつ見ていきましょう。
cool
「素晴らしい・かっこいい・面白い」などの意味で、肯定的な意味合いをもちます。
1950年代にアフリカ系アメリカ人の若者たちが使っていた「cool cat(かっこいいやつ)」という言葉から生まれました。
例:「That’s a cool T-shirt.」「That movie was so cool!」
awesome
もともとは「畏敬の念をいだく」という単語でしたが、現在はおもに「素晴らしい・素敵」などの意味をもつスラングとして使われることが多いです。
人、物、状況に対してなど、何にでも使えるので覚えておくととても便利ですよ。
例:「This place is awesome!」「You look awesome with your new hair!」
chill
「リラックスする・落ち着く・冷静になる」などの意味をもちます。
派生した「chill out」も含め、もともとヒッピー文化の中で生まれた言葉です。
その後、音楽や映画などの文化的な影響を受け、現在では日常的に使われるスラングとなっています。
例:「Let’s just chill at home tonight.」「He needs to chill out and relax.」
dude
男性に対する呼びかけや、友人同士の挨拶によく使われます。
例:「Hey dude, what’s up?」
screw up
「ミスをする・うまくいかない・失敗する」などの意味をもちます。
例:「I really screwed up that presentation today.」「Don’t screw up your chance to get a good job.」
hang out
「友達と過ごす・一緒に時間を過ごす・ぶらつく」などの意味をもちます。
例:「Let’s hang out at the park this afternoon.」「I’m just hanging out with my friends tonight.」
これらのスラングは日常会話でもよく使われるため、覚えておくと会話がスムーズになります!
その他英語スラングの例
現在よく使われているスラングは、他にもまだまだあります。
スラングを使わずに意味を表した「正規の英語」と、日本語訳とを表にまとめてみましたのでチェックしてみてくださいね。
スラング | 正規の英語 | 日本語訳 |
Lit | exciting, cool, impressive | 盛り上がっている、クール、印象的 |
Fam | friends or family | 友達や家族 |
GOAT | greatest of all time | 史上最高 |
Bae | significant other or loved one | 大切な人や愛しい人 |
Slay | to perform exceptionally well or look amazing | 優れたパフォーマンスをする、素晴らしい |
Sick | great or awesome | 素晴らしい、すごい |
Hype | excited or enthusiastic | 興奮している、熱狂している |
YOLO | you only live once | 人生は一度きり |
FOMO | fear of missing out | 何かを逃すことを恐れる |
Dope | cool, impressive, or excellent | クール、印象的、優れた |
Lame | uncool, boring, or unimpressive | つまらない、退屈な、印象に残らない |
Savage | tough or ruthless | タフな、非情な |
Squad | a group of friends or associates | 友達や同僚のグループ |
こちらの表に一度でも目を通して意味を理解しておけば、海外ドラマや映画で耳にしたときにピンとくるはずですよ!
ビジネスシーンで使える英語スラングの例
スラングは、日常会話だけでなく、ビジネスシーンでも使われることがあります。
ここでは、ビジネスシーンで使える英語スラングの例文を紹介します。
・Get the ball rolling. 始めましょう。
・Cut to the chase. 肝心な点に入りましょう。
・Hit the ground running. 即戦力として活躍しましょう。
このように、文章だけを見ても意味を捉えられないものが多いです。
まずはザっとでも良いので表現を知り、馴染みのあるものを増やすことから始めましょう。
ほかにビジネスシーンでの英語スラングとしては、
・ASAP(As Soon As Possible) なるべく早く
・FYI(For Your Information) 情報として伝えておくと
・ETA(Estimated Time of Arrival) おおよその到着時間
などの略語も頻出です。
これらのスラングはビジネスメールなどでよく使われるため、覚えておくとビジネスコミュニケーションがスムーズになります。
これまで挙げてきたようなスラングですが、どのように覚えていけば良いのでしょうか。
スラングを勉強する方法として、以下の方法があります。
・映画や音楽、テレビ番組などを楽しむこと
・SNSやオンラインの英語スラング辞書を利用すること
・英語スラングを話す人と交流すること
それぞれ詳しくみていきましょう。
英語スラングを覚えるためには、日常的に使われる表現を覚えることが重要です。
そのためには、映画や音楽・テレビ番組などを英語音声で視聴することがおすすめです。
特に、アメリカやイギリスなど英語ネイティブの国の作品を選ぶと、より自然な英語スラングを聞くことができます。
映画や音楽、テレビ番組を見ながら、英語スラングの使われ方や文脈に注目し、自分で使えそうなフレーズをメモすると効果的です。
たとえば映画『The Godfather』のなかで、主人公のマイケル・コルレオーネが発した「I’ll make him an offer he can’t refuse」という有名なセリフがありますが、こちらもスラングです。
このフレーズは「断れないオファーを提示する」という意味で使われるもので、ビジネスシーンでもよく使われます。
映画をつかった英語学習の具体的な方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。
映画で英語の勉強! おすすめする6つの理由と注意点、勉強法を紹介!SNSやネット上のコミュニティなどでは、多くの英語スラングが使用されています。
特に若者の間で流行しているスラングはSNSで多く使用されているため、積極的に参加してみることをおすすめします。
twitterやインスタグラムで、日本語のアカウントだけをフォローしていませんか? それは少しもったいないです。
日本語の約20倍の話者がいる英語の世界に一歩踏み出せば、きっと新しい発見があるはずですよ。
インスタで楽しく英語学習! Instagram を勉強に活用する方法と、おすすめ7選!また、英語スラングを効率的に覚えるためには、オンラインの英語スラング辞書を利用することもおすすめです。
英語スラングは日々変化しているため、最新のフレーズを学ぶためにも定期的な更新がされていることが大切。
オンラインの英語スラング辞書を使うことで、新しいスラングや使い方を習得することができます。
たとえばUrban Dictionary(アーバン・ディクショナリー)は、英語スラングを詳しく解説している有名な辞書のひとつです。
ユーザーが投稿する英語スラングの定義や使用例が掲載されているため、実際に使われる表現を覚えることができます。
3つ目の勉強方法は、英語のスラングを話す人と交流することです。
スラングは実際の英会話で使われる言葉なので、実際に話す機会を作ることが大切です。
英語を話す友達や知り合いがいる場合は、英語スラングの使い方を聞いてみたり、自分が使ってみたい英語スラングを教えてもらったりすると良いでしょう。
スラング話者と実際に交流することで、文法や発音だけでなく、リアルな英語の使い方を学ぶことができます。
まわりにネイティブがいないという方は、オンライン英会話を活用するのも有効ですね。
以上の3つの勉強方法を実践することで、英語スラングを身につけることができます。
これらを活用しながら、より自然な英会話を目指してみましょう。
オンライン英会話を始める勇気が出ない方の不安を解消!【無料登録から授業開始まで】英語スラングを使う際の注意点として、以下が挙げられます。
・意味やニュアンスをしっかりと理解しているものだけ使う
・汚いスラングは基本的に使わない
それぞれ詳しくみていきましょう。
英語スラングを使う際には、表現の意味やニュアンスをしっかりと理解したうえで使うようにしましょう。
スラングは、非公式な表現方法であるため、使い方には特に注意が必要だからです。
特に、表現によってはビジネスシーンなどでの使用には適さない場合があります。
また、地域や年代、社会的背景などによっても意味合いが異なる表現もあるため、使い方に注意が必要な場合もあります。
スラングには汚い表現(swear words)も多くみられます。
代表的なものとしては『Fワード』などです。
これらは我々学習者としては基本的には使用しないスタンスでいたほうが良いと、私は思います。
使うとしてもごく限られた、気心の知れた仲間うちだけで使うほうが、余計なトラブルは避けられるでしょう。
本記事では、英語スラングの基礎知識から、フレーズの使い方まで紹介してきました。
英語のスラングをマスターすることは、実践的な英語学習に必要不可欠です。
まずは、基本的な英語スラングを覚え、どんどんと日常会話に取り入れてみましょう。
あなたのコミュニケーション能力はより自然に、より円滑になるはずです。
英語スラングは、文化的背景に基づいて発生した言葉が多くあります。
そのため、由来を知ることでより理解が深まり、より自然な会話ができるようになります。
くりかえし使うことで自然な英会話に繋がるので、是非実践してみてください。
初心者の方にとっては、慣れない表現が多く、使い方も難しいかもしれません。
しかし、英語スラングの使い方のポイントを理解し、練習を続けることで、自然な英会話ができるようになるでしょう。
英語スラングを使いこなすことで、英会話のスキルが向上し、海外旅行や留学先でのコミュニケーションがスムーズになるだけでなく、ビジネスシーンでも活躍できるようになります。
ぜひこの記事を参考にして、英語スラングをマスターし、より自然な英会話を楽しんでください。
最後までお読みいただきありがとうございました!