単語・文法の勉強をずっとやってるんだけど、ちょっと疲れてきたな。
ぼくは洋楽が好きなんだ。洋楽を聞きながら英語が学習できたらいいな。
何かおすすめはある？
地道な学習を続けていて偉いですね。
では、たまには違った角度から英語学習をすすめてみましょう。
洋楽を使った英語学習での私のおすすめは、ビートルズの曲です。
ビートルズかぁ！ あまり詳しくないんだけど、あの横断歩道を歩いてる写真のグループだよね。
有名な曲がいっぱいあるのは知ってるよ。ぜひ教えてください！
- ビートルズの楽曲（洋楽）を使った英語学習に興味がある
- 楽しみながら英語を勉強したい
- 参考書や単語帳以外の勉強法を知りたい
- 英語学習におすすめのビートルズ作品を知りたい
もくじ
『世界で最も売れた男性グループ』としてギネス認定されているビートルズ。
彼らの楽曲がなぜ英語学習に最適なのか、理由をお伝えしていきます。
ビートルズとは
イギリス・リバプール出身の4人組バンドです。
1962年にデビューし、活動はわずか8年。その短い期間で、電光石火のように様々な偉業をなしとげました。
音楽だけにとどまらず、文学・ファッション・アートなどさまざまな影響を与えた偉大な存在。
今年（2020年）で解散からちょうど50年が経ちますが、現在でも様々な方面に影響力をもっています。
ちなみにBeatlesは造語で、由来は、昆虫(Beetles)とビート(Beat)を掛け合わせたものです。
老若男女問わず受け入れられる、飽きのこない楽曲
英語学習のためには、同じ曲を繰り返し聞くことになります。
その点ビートルズの作品は、シンプルな曲調のなかに深みがあり、飽きることはないはずです。
どれも半世紀年以上前に作られたとは信じられないような、今聞いても色あせない名曲ばかり。
1曲あたりの時間は短めの曲が多いので、反復練習に向いています。
あなたが今30～40代であれば、親の青春時代に全盛をほこったバンドなので共通の話題にもなりますね。
シンプルで基礎的な英語を使った歌詞
ビートルズの曲のなかに難しい単語はめったに出てきません。
中学レベルまでの単語や表現がほとんどです。
また日常英会話や映画のなかの会話でも、ビートルズの曲にあるフレーズはよく出てきます。
それほど普遍的で基礎的な歌詞が多いのです。
単語やフレーズをメロディと共に記憶に残すことで、暗記するよりも定着しやすくなりますね！
初級者から上級者まで、幅ひろく学習できる
ビートルズの曲は英語学習の初級者向けのものから、上級者向けのものまでバラエティに富んでいます。
リリースした時期によって曲調や歌詞がガラリと変わって、多様性があるからです。
それでもすべての曲を通じて人生についてを歌ったものが多く、普遍性があります。
なかには子供向けの教材になる楽曲もありますので、後ほどおすすめ楽曲で紹介します。
どの曲を聴いても、心の奥底を揺さぶるような深さがありますね。
ぜひお気に入りを見つけてみてください！
世界中誰とでも共通の話題になり得る
すべての歴史で見ても、世界中でもっとも愛されたアーティストと言っても過言ではないでしょう。
世界のどこに行っても、ビートルズは有名で人気があります。
誰とでも共通の話題になりますし、音楽に国境や言語の違いは関係ありません。
さて、ビートルズの楽曲または他の洋楽を使用した英語学習はどのように進めていけば良いのでしょうか。
ただ聞き流すだけでは効果は少ないです。
練習の方法を5段階に分けて紹介いたします。
1. 気に入った曲を聴く
まずは曲を聴いてみましょう。
はじめはテンポがゆっくりで、難しい単語を使っていない楽曲のほうが良いです。
2. 歌詞を調べる
『曲名 歌詞』などで調べると、歌詞や和訳を載せているサイトが検索できます。
分からない単語や表現があればクリアにしておきましょう。
3. 歌詞の意味を理解しながら聴く
歌詞を聴いた瞬間に意味をイメージできるようになるまで、曲を聴きましょう。
4. 発音を意識しながら聴く
単語ひとつひとつ、音のつながり（リエゾン）の発音を意識して、聴いてみましょう。
5. 歌詞を見ないで、歌ってみる
曲に合わせて歌っても、曲なしで歌っても良いです。
リエゾンやリダクション（音の脱落）を意識しないと、曲についていけなくなるので注意しましょう。
ビートルズの曲には、英語を自然に話すための音声変化がたくさん含まれています。
リエゾンやリダクションを意識して、スムーズに歌えるようになればネイティブ同様の話し方ができていると言えます。
意味を把握しながら聞くことと、単語をしっかり聞き取ることが大切です。
そして何よりも、曲で英語を学ぶというより『英語を使ってビートルズの曲を楽しむ』という意識で望みましょう。
英語と好きなことを掛け合わせた時、継続がしやすくなるからです。
それでは英語学習に向いているビートルズの作品を紹介していきます。
全楽曲が適しているとも言えますが、ここでは特におすすめの8曲を紹介いたします。
初級者向け
You say goodbye and I say hello
Hello, hello
I don’t know why you say goodbye, I say hello
Hello, hello
I don’t know why you say goodbye, I say hello…
- Hello ⇔ Good bye
- Yes ⇔ No
- Stop ⇔ Go Go Go
など、反意語が学べます。
子供向けの教材としても使いやすいほどシンプルな歌詞ですね。
In Penny Lane there is a barber showing photographs
Of every head he’s had the pleasure to know
And all the people that come and go
Stop and say hello…
リバプールに実在するペニー通りをモチーフにした曲です。
ある晴れた日の街と人々の様子を、ジョン・レノンが幼少期の記憶をもとに作詞しました。
街の様子を描写する英語がとても生き生きとしていて、参考になるはずです。
ペニー通りに実在する床屋や銀行は、現在もビートルズゆかりの地として人気が高いそうですよ。
Oh yeah, I’ll tell you something
I think you’ll understand
When I’ll say that something
I want to hold your hand…
ビートルズ初期の代表作です。
- want to ⇛ wanna
- you will ⇛ you’ll
- can not ⇛ can’t
など、短縮形が歌詞によく出てきます。
短縮形の発音を意識して聴いてみると良いでしょう。
To lead a better life I need my love to be here…
Here, making each day of the yearChanging my life with the wave of her hand
Nobody can deny that there’s something there
ビートルズの隠れた名曲。
シングルカットはされていませんが、ポール・マッカートニーが「作曲した中で最も好きな曲」と語っています。
難しい単語は一切使われていないので、歌詞を覚えやすいのではないでしょうか。
海外ドラマ『フレンズ』でも重要なシーンで使われていたのが印象的です。
中級者向け
(Help!) I need somebody
(Help!) Not just anybody
(Help!) You know I need someone
(Help!)
When I was younger so much younger than todayI never needed anybody’s help in any way
But now these days are gone, I’m not so self assured
Now I find I’ve changed my mind and opened up the doors…
どこかで一度は聞いたことのあるメロディだと思います。
「ふんふんふーんふーんふふふんふんふんふ…」と適当に鼻歌を歌っていた曲の歌詞が分かるようになると、喜びも倍増するのではないでしょうか。
リエゾンやリダクションが頻出するので、慣れないうちは合わせて歌うのが難しいですが良い練習になります。
somebodyとanybodyの使い方など、参考になる歌詞が多いですね。
ちなみに somebody は『誰か』、anybody は『誰でも』という意味で使われています。
I read the news today, oh boy
About a lucky man who made the grade
And though the news was rather sad
Well, I just had to laugh
ビートルズ中期〜後期にかけての作品なので、初期と曲調がガラッと変わっているのが分かるかと思います。
オーケストラが印象的ですね。
There are places I’ll remember
All my life, though some have changed
Some forever, not for better
Some have gone and some remain
シングルリリースされていないながらも、非常に人気の高い名曲です。
ビートルズが初めて故郷リバプールについて歌った曲で、郷愁的なメロディが歌詞にマッチしていますね。
When I find myself in times of trouble, Mother Mary comes to me
Speaking words of wisdom, “let it be”
And in my hour of darkness, she is standing right in front of me
Speaking words of wisdom, “let it be”
1970年、最後のシングル盤としてリリースされた曲です。
ビートルズが分裂しつつあるのをポールが悲観している頃、亡き母メアリーが降りて来た際に述べた
「あるがままを あるがままに（全てを）受け容れるのです」
というささやきを元に書いたと言われています。
この頃には、それぞれのメンバーの気持ちが行き違っていたと思うと切ないですね。
最後におまけとして、ビートルズをテーマにしたおすすめ映画を紹介します。
Across the universe（2007）
ビートルズの楽曲33曲をつかって作られたミュージカル映画。
ビートルズファンの方はもちろん、ミュージカルを敬遠してきた方やビートルズ初心者の方にもおすすめできる、美しい映画です。
ビートルズの名曲たちがストーリーと登場人物の心情にピタリと当てはまり、感動を引き立てます。
Yesterday（2019）
12秒間の停電後の世界が『ビートルズの存在しない世界』となっていたら…というストーリー。設定の時点で面白そうな予感がプンプンしますね。
『ラブ・アクチュアリー』の脚本家と『スラムドッグ・ミリオネア』の監督が手掛けただけあり、何度も涙してしまうほど素晴らしい作品です。
ビートルズの音楽が現代に蘇っても人々の心を掴む何かがあり、時代を超えて愛されることを証明しているように感じました。
終盤にある人物が登場するサプライズがあるので、楽しみに待っていてくださいね！
どちらも心温まる名作です。
下の記事で紹介した映画での英語学習法を参考に、ぜひ一度観てみてください。
最後に、映画ではないですがビートルズファンの方には一見の価値があるYouTube 動画を紹介させていただきます。
James Corden というイギリスのパーソナリティが、ナイトショーに到着するまでの『相乗り（Carpool）』の様子を伝えるコーナーです。
なかでもポール・マッカートニーがゲストのこの回は傑作。
多くのビートルズソングが、時を超え世代を超え愛されていることを実感できます。
YouTube のイチ動画ではなく、映画を見終わったあとのような感動がありました。
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洋楽での英語学習にビートルズをおすすめする理由と、英語学習にピッタリの作品を紹介させていただきました。
ここでご紹介した曲以外にも、もっと聴いていただきたい曲や英語学習向きの曲はたくさんあります。
今も伝説として語り継がれるビートルズ。
彼らの作品から英語を吸収することで、あなたの英語はよりスマートに、そしてより自然になるはずです。
今まで知らなかったとしても、これから何曲か聴いて勉強を始めれば、ビートルズを好きになっていただけたら嬉しいです。
ビートルズの曲を使った英語学習、ぜひ楽しんでくださいね！
最後までお読みいただきありがとうございました。
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