前ひげさんに教えてもらったビートルズの英語学習法はとても役に立ってるよ!
英語学習におすすめの、他の洋楽はある?
気に入っていただけて良かったです!
そうですね、カーペンターズはいかがでしょうか。教科書にも載るほど、英語学習にうってつけの題材ですよ。
カーペンターズかぁ! 名前は聞いたことはあるけど、曲をちゃんと聞いたことはないなぁ。エブリシャラララ~♪ の人だよね?
そうです!
英語学習に最適な楽曲は、ビートルズと並び称されていますよ。美しい歌唱とメロディは、どこかで聞いたことのあるものも多いはずです。
今回はカーペンターズの曲を用いた英語学習について紹介いたします。
- カーペンターズの曲をつかった英語学習に興味がある
- 洋楽を聞いて楽しみながら英語を学びたい
- 初心者にも分かりやすい洋楽の歌詞を知りたい
- 英語学習におすすめのカーペンターズ作品を知りたい
もくじ
カーペンターズはアメリカ・ロサンゼルス出身の兄妹によるデュオです。
兄:リチャード・カーペンター
妹:カレン・カーペンター
から成り、デュオ名は彼らの苗字が由来となります。
1969年にデビュー。ロック全盛の1970年代において独自の音楽スタイルを貫き、大きな成功を収めました。
1983年にカレンがいわゆる拒食症で亡くなり幕を閉じるまで、様々な名曲を残します。
日本でもその人気は高く、CMやドラマの主題歌などさまざまなメディアで起用されてきました。
今も様々な形で人々に影響を与える、心に残る名曲を生み出してきたカーペンターズ。
彼らの楽曲がなぜ英語学習に最適なのか、理由をお伝えしていきます。
反復練習に向いた曲とスローなメロディー
英語学習のためには、同じ曲を繰り返し聞くことが必要です。
その点カーペンターズの作品はシンプルな曲調のなかに深みがあり、飽きることはないはずです。
リリースから半世紀近くが経った今聞いても、色あせない名曲ばかり。
また1曲あたりの時間は短めの曲が多いので、反復練習に向いています。
メロディーはスローテンポなものが多く、ひとつひとつの単語をしっかりと聞きながら推測することができますね。
カレンの正確な発音
ふたつめの理由として、カレン・カーペンターの発音の綺麗さが挙げられます。
歌手としての天性の素質があり、ジョン・レノンやポール・マッカートニーは彼女の声の美しさを絶賛していたそうです。
英語をしっかりと勉強する前には気に留めていなかったのですが、今改めて聴いてみるとその発音の綺麗さには驚かされましたね…。
カレンの歌唱には、下記のような特徴があります。
・省略や音のつながりがほとんどない
・ひとつひとつの単語がしっかりと発音されている
・それでいて、流れるような美しいメロディを作りだしている
言葉で説明するのは難しいのですが、心に直接訴えかけてくるような低音が特徴的です。
記事の後半でリンクを貼ってあるので、ぜひその芸術のような歌声を体感してみてください。
基本的な単語で構成された歌詞
カーペンターズの曲では難しい単語はほとんど使われません。
中学の教科書にでてくるようなフレーズや言い回しが多く見られます。
ひとつのセンテンスは短いものが多いので、暗記するのも容易です。
かといって薄っぺらな内容になるわけではありません。
簡単な言葉のなかに深い意味が込められているのが、彼らの魅力のひとつです。
時制の一致など、文法的にも正しい歌詞がしっかりと用いられているのもカーペンターズの特徴です。
過去を回想するフレーズであったり、そのまま使えるものも多いですよ。
スラングがないこと
歌詞に使われている言葉は日常的なものが多く、スラングがないこともおすすめできる理由のひとつです。
通常洋楽にはたくさんのスラングが使われることが多く、ネイティブでも分からない表現が使われることもあります。
そんな中カーペンターズの歌詞は、とにかく基本に忠実。
日常生活でそのまま使えるものも多いです。
教科書にそのまま出てくるような表現が多いのも、カーペンターズの特徴ですね。
さて、カーペンターズの楽曲または他の洋楽を使用した英語学習はどのように進めていけば良いのでしょうか。
ただ聞き流すだけでは効果は少ないです。
練習の方法を5段階に分けて紹介いたします。
1. 気に入った曲を聴く
まずは曲を聴いてみましょう。
はじめはテンポがゆっくりで、難しい単語を使っていない楽曲のほうが良いです。
2. 歌詞を調べる
『曲名 歌詞』などで調べると、歌詞や和訳を載せているサイトが検索できます。
分からない単語や表現があればクリアにしておきましょう。
3. 歌詞の意味を理解しながら聴く
歌詞を聴いた瞬間に意味をイメージできるようになるまで、曲を聴きましょう。
4. 発音を意識しながら聴く
単語ひとつひとつ、音のつながり(リエゾン)の発音を意識して、聴いてみましょう。
5. 歌詞を見ないで、歌ってみる
曲に合わせて歌っても、曲なしで歌っても良いです。
リエゾンやリダクション(音の脱落)を意識しないと、曲についていけなくなるので注意しましょう。
それらを意識して、スムーズに歌えるようになればネイティブ同様の話し方ができていると言えます。
意味を把握しながら聞くことと、単語をしっかり聞き取ることが大切です。
そして何よりも、曲で英語を学ぶというより『英語を使ってカーペンターズの曲を楽しむ』という意識で望みましょう。
英語と好きなことを掛け合わせた時、継続がしやすくなるからです。
それでは英語学習に向いているカーペンターズの作品を紹介していきます。
全楽曲が適しているとも言えますが、ここでは特におすすめの7曲を紹介いたします。
Top Of The World
I’m on the top of the world looking down on creation
And the only explanation I can findIs the love that I’ve found ever since you’ve been around
Your love’s put me at the top of the world
1973年にリリースされ、ビルボード1位を獲得した曲です。
“on the top of the world”とは、「世界の頂点」という意味。
ずっと思い描いてきた理想の世界が、愛する人が現れたことにより実現してしまうという嬉しさと戸惑いが入り混じったような気持ちを歌っています。
(They Long To Be) Close To You
Why do birds suddenly appear
Every time you are near?
Just like me, they long to be
Close to youWhy do stars fall down from the sky
Every time you walk by?
Just like me, they long to be
Close to you
60年代にさまざまなアーティストによって歌われていた曲を、カーペンターズがカバー。日本でもCMやドラマの挿入歌としてよく使われています。
“Close to” は「近くに」、”long to” は「~したくてたまらない」という意味です。
憧れの男性に対する想いをつづった曲で、
・鳥がやってくる
・星が落ちてくる
と、何もかもがその人に魅了され、近付いてきているように感じるという描写がされています。
Yesterday Once More
When I was young I’d listen to the radio
Waiting for my favorite songs
When they played I’d sing along
It made me smile
日本で特に人気があり、オリコン洋楽チャートで26週連続1位という記録を打ち立てた曲です。
カーペンターズといえばこの曲を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
若い頃ラジオで聴いていた曲を懐かしく思い、その曲とともに昔の思い出がよみがえってくるという内容。
「どんな ”シャラララ” や ”ウォウウォウ” も、いまだに私のなかで輝きを放っている」という繊細な心情を美しく歌っています。
I Need To Be In Love
I know I need to be in love
I know I’ve wasted too much time
I know I ask perfection of
A quite imperfect world
And fool enough to think that’s what I’ll find
日本のTVドラマ『未成年』のエンディングテーマとして使用され、リバイバルヒットした作品。カレンが最も気に入っていた曲だと発言しています。
「青春の輝き」という邦題がありますが、内容は過去の恋愛への後悔なのではないでしょうか。
ある程度歳を重ねた女性が、失われた「青春の輝き」を取り戻そうと葛藤しているのだと思われます。
Sing
Sing, sing a song
Make it simple to last your whole life long
Don’t worry that it’s not good enough
For anyone else to hear
Just sing, sing a song
1973年に発表したシングル。もともと子供向けのテレビ番組『セサミストリート』の挿入歌として発表された楽曲でした。
そのため少年少女合唱団がコーラスで参加しています。
近年まで日本のCMでも使われていたことでも有名ですね。
Rainy Days And Mondays
Talkin’ to myself and feelin’ old
Sometimes I’d like to quit, nothin’ ever seems to fit
Hangin’ around, nothin’ to do but frown
Rainy days and Mondays always get me down
1971年にリリース。憂鬱になりがちな雨の日と月曜日について歌った曲です。
frown は「しかめっ面をする」。
つまりnothing to do but frown で、「ふさぎ込む以外のことはしない」という落ち込んだ様子を表しています。
Only Yesterday
Only yesterday when I was sad and I was lonely
You showed me the way to leave the past and all its tears behind me
only は「唯一の」ですが、時を表す関係副詞 when と一緒に使われると「ついこの間」という意味の副詞になります。
つまり「私が悲しかったり孤独だったりしたのは(あなたと会う前の)つい昨日のこと」という意味が込められた曲です。
洋楽での英語学習にカーペンターズをおすすめする理由と、英語学習にピッタリの7作品を紹介させていただきました。
ここでご紹介した曲以外にも、もっと聴いていただきたい曲や英語学習向きの曲はたくさんあります。
カレンが亡くなってから40年近くが経つ今も、多くの人に親しまれているカーペンターズの楽曲。
彼らの作品から英語を吸収することで、あなたの英語はよりナチュラルになるはずです。
今までご存知なかったとしても、これから何曲か聴いて勉強を始め、カーペンターズを好きになっていただけたら嬉しいです。
カーペンターズの曲を使った英語学習、ぜひ楽しんでください。
最後までお読みいただきありがとうございました!